子供とお金の大辞典子どもと金融サービス子供のための銀行口座>子供にお金のことを学ばせる為の銀行活用術

子供にお金のことを学ばせる為の銀行活用術

日本は金融・お金に関する教育が遅れていると言われています。その一方で、子供にお金や金融のことをしっかり教えていきたい、ちゃんとした知識を持ってほしいと考えるご両親も増えてきているようです。その第1歩として活用できる金融機関は銀行です。ここでは、子供にお金のことを学ばせる為の銀行の活用方法をまとめていきます。


スポンサーリンク

おかあさん銀行からの卒業

子供の時、お年玉などのまとまったお金が入った時、そのお金は行き先不明のお母さん銀行に預金されたものでした。ちゃんと取ってあるよ。という言葉はあってもそれがどのくらいなのか、どんなものなのか子供にはわかりません。

子供の金融リテラシー(読み書き能力)を高めるためには、一定の自己管理をさせるということが大切だと思います。

その一歩として、子供が自分で自分の銀行口座を一定の範囲で管理させるということは有効です。まずは子供と一緒に子供用の銀行口座の口座を作りましょう。
そして、通帳を子供に管理させるのです。(勝手に使われるのが怖いなら暗証番号はご両親で管理しましょう)

 

どの銀行を選ぶ?

こども用の銀行口座としては近くに支店がある地方銀行や都市銀行などが適しています。
通帳が発行されなかったり、手続きが見えないネットバンクはこのお金について学ばせるという意味では適していないと思います。

また、ご両親とのお金のやりとり(振込など)も考えると同じ銀行の同じ支店に子供用の銀行口座を作ると良いでしょう。具体的な口座の作り方については「子供名義の銀行口座の作り方」をご参照ください。

 

どうやって銀行でお金のことを学ぶ?

 

まずはお小遣いやお年玉の管理をさせよう

子供が小学校低学年以下というなら、カードや通帳の管理はご両親がされた方がよいかと思います。ただ、通帳はいつでも見せられるようにして、今いくら貯まっている。
○○でどのくらいお金が貯まったということがわかるようにしておくとよいでしょう。

 

夢貯金(欲しいもの貯金)を始めよう

お小遣いやお年玉などの収入から一定割合以上を貯めるようにします。
貯まった段階で預金を下ろして、それで欲しかったものを買うわけです。ベースとしてはお小遣いの2割、お年玉の8割といった具合で貯金していきます。

より貯金へのインセンティブを高めるためには、最初に決めた貯金額以上を貯金出来た場合はその同額を親が補助するというのも手ですね。
たとえばお小遣いが500円なら100円が夢貯金になりますが、節約できて200円を貯金出来た場合は超過分の100円に+100円して300円を貯金してあげるといった具合です。
※金利が理解できる落としなら後述する金利としてプレゼントしてあげることもできます。

このような天引きでお金をためる習慣は社会人になっても役立ちます。こうした習慣ができている人は、安易な方法で買い物をしないからです。
(参考: お金で苦労しないための3つの成功習慣

このとき、貯金は銀行口座にちゃんと入れるようにします。口座にお金が積み上がっていくということをしっかりと教えます。

けちけちすることを教えるわけではありません。ちゃんと計画を立ててお金をためるということと、それを実際に使うという二つのことを教えることができます。

将来の貴方の学費のためにこのお金は使いましょうねとしてはいけません。自分が頑張って貯めたお金で欲しかったものが買えるという経験が重要なのです。

 

お金は殖やせるということを教える

小学校の高学年以上の子供になら、「金利」についても教えるいい機会です。
お金を預けると利子がつくしくみをちゃんと教えた上で、運用についても考えてもらいましょう。 (参考:金利とはなにか?

残念ながら、今の低金利時代では子供のお小遣い程度の預金ではほとんど利子が付きませんので、ご両親の負担で疑似的な利息を払ってもいいかもしれません。

たとえば、銀行預金している残高の1%を毎月お小遣いに上乗せして支払うようにするというのも面白いかもしれません。こうすれば、預金するインセンティブにつながりますよね。

お金を自分の意思で貯めるというよい訓練になろうかと思います。

スポンサーリンク