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奨学金と教育ローンの違いを比較

国の教育ローンと並んで利用されることが多い奨学金。特に多くの大学生などが利用している日本学生支援機構(育英会)の奨学金は「貸与型」であり、教育ローンと似ています。平成22年からは滞納者への信用情報機関への登録も始まっており、事実上一緒です。じゃあ奨学金と教育ローンには違いが無いのでしょうか?

ここでは、奨学金(貸与型)と教育ローンの違いを分かりやすく比較していきます。


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奨学金と教育ローンを比較

違いというと下記の点が挙げられます。

・借り手と返済の主体
教育ローンはあくまでも学費を出す親が借りる。返済義務を負うのも親です。子供には返済能力がないので借りることができません。一方の奨学金は返済義務を負うのは借りた子となります。
当然返済についても教育ローンについては借りた親が返済。奨学金の場合は借りた子供が返済することになります。

 

・一括と毎月定額
教育ローンは借りた時点で全額が借りられます(分割で受け取れるケースも)。そのため、入学時に多額のお金がかかる入学金などにも充当できます。一方の奨学金は毎月定額が支払われます。また、受け取れるのは入学後となります。

入学金などの初期費用のための利用なら教育ローンが有利です。

 

・利率(利息)と返済
教育ローンは借入翌月から返済がスタートしますが、国の教育ローンの場合、子供が卒業するまでの期間は元金据置が可能です。元金据置というのは元金部分は返済せずに、利息だけを支払うということで、月々の返済額が小さくなります。
ただし、長期的には利息負担の分、総返済額が大きくなるという点に注意が必要です。

一方の奨学金の場合2種の場合は金利が発生します。ただし、実際に金利が発生するのは卒業後からで返済のスタートも卒業後からとなります。
ちなみに、1種の場合は金利はゼロ(無金利)となっています。

 

奨学金と教育ローンは併用できる?

ちなみに、国の教育ローンと奨学金(日本学生支援機構)は両方を利用することもできます。金銭的に厳しい場合は両方を利用するという手もあります。

 

 

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